植林って、どんな仕事?
植林って、
どんな仕事?
1.地拵え(じごしらえ)
植林とひとことで言っても、まずは斜面を整地することから始まります。地拵えと言われる作業です。この作業が終わってからやっと、木を植えることができます。古い木の切り株や散乱した枝、雑草など不要な物を取り除いてから、獣害を防ぐための防護ネットを張り巡らせます。そうしてやっと、植付け作業に移ることができるのです。
2.植付け
赤木林業では、主にスギの木の植林を行っています。苗木を山の上まで搬送して、一人一人背負いカゴに苗木を入れ、一本一本丁寧に植え付けを行っていきます。植え付けに適した時期は選んで植林します。腐葉土や堆肥をすき込むことで乾燥を防ぎ、丈夫に育てることができます。植林が完了したら、水をたっぷり散布します。
3.下刈り
木は植えたら終わりではなく、ある程度の期間が経つと下刈りという作業が必要になります。苗木は樹木の生育に必要な明るさの場所に植え付けされますが、そういった場所は雑草にとっても良い生育環境です。下刈りをせずに放っておくとせっかく植えた木の生育が妨げられ、枯れてしまうこともあります。大切な木々を守るため、年に2回ほど草や他の樹木、笹等の下刈り作業が必要です。
4.間伐
間伐をすると森林の中に光が差し込んで草や低木が生え、山林はいきいきと健全になり、土砂崩れ防止などのさまざまな機能が発揮されるようになります。植えてから20年程たつと、木が成長して競争が激しくなります。そのまま放置すると幹が細くなってしまい、大雪や強風などに対する抵抗力が弱くなります。10年程に1回間伐をしていくことで、丈夫な木へと成長していきます。
5.主伐
木が十分に成長したタイミングで主伐を行います。主伐とは木の収穫、木材としての利用を目的とした伐採のことを指し、空気が乾燥した冬場に行うのが一般的です。主伐を行った後の山には再び地拵えを行い、春にまた新しい苗を植え付けるための土壌作りを行っていきます。